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フィリピンのパラリンピック選手5名、調べてみました!

皆さんこんにちは。いよいよパラリンピックも開幕しましたね。原則無観客とのことですが、オリンピック選手と同様、パラリンピック選手の方々にも、ご自身のベストを尽くして頑張っていただきたいです。

フィリピンからのパラアスリート

さて、日本人選手は様々なところで取り上げられていますが、他の国の選手については、なかなか情報が少ないですよね。シティコンピュータの拠点が2か所存在するフィリピンのパラリンピック選手を調べてみたところ、5名が出場されるようです。

なお、同じく拠点が置かれているバングラデシュからの出場選手は、いないようです。というわけで、フィリピンのパラアスリートを順番に紹介していきますので、日本人選手や皆さんのご贔屓の選手と同様に、ぜひ応援してください。

テコンドー

・GANAPIN Allain Keanu(Taekwondo – Men K44 -75kg)

アランキアヌ・ガナピン選手は、テコンドー男子75キロ級(上肢障がい)のクラスに出場する選手です。フィリピン初のテコンドーパラアスリートで、東京パラリンピックのアジア予選トーナメントで銅メダルを獲得し、出場権を得た選手だそうです。

パラリンピックのテコンドーは、2015年に東京パラリンピックの正式競技に決定し、競技人口が増え始めているパラ競技です。採用されたのは、主に上肢障がい(腕などの欠損)の方が出場できる種目で、通常のテコンドーと異なり、蹴りのみで攻撃を行います。頭部への攻撃が認められていないのも特徴です。東京からの新しい競技、熱戦が繰り広げられるのが楽しみです。

なお、パラリンピックでは、競技の種目に英字と数字で表すクラスがあります。障がいの種類や程度を示すもので、テコンドーの場合はK44です。K44~K41があり、今回はK44というその中でも比較的障がいの軽いクラスのみが正式種目になっているようです。

水泳

・GAWILAN Ernie(Swimming – Men’s 400m Freestyle – S7、Men’s 100m Backstroke – S7、Men’s 200m Individual Medley – SM7)

アーニー・ガウィラン選手は、競泳男子100メートル背泳ぎ(運動機能障がいS7)、競泳男子200メートル個人メドレー(運動機能障がいSM7)、競泳男子400メートル自由形(運動機能障がいS7)に出場する選手です。2016年夏季パラリンピックにも出場経験があります。アジアパラ競技大会など、複数の国際大会での金メダル獲得経験がある、有力選手です。ベルリンパラ水泳ワールドシリーズで銅メダルを獲得し、東京パラリンピックの出場権を獲得しました。

・BEJINO Gary(Swimming – Men’s 400m Freestyle – S6、Men’s 100m Backstroke – S6、Men’s 50m Butterfly – S6、Men’s 200m Individual Medley – SM6)

ガリー・ベジノ選手は、競泳男子100メートル背泳ぎ(運動機能障がいS6)、競泳男子200メートル個人メドレー(運動機能障がいSM6)、競泳男子400メートル自由形(運動機能障がいS6)、競泳男子50メートルバタフライ(運動機能障がいS6)に出場する選手です。アジアパラ競技大会で複数のメダルを獲得しています。

水泳選手は、オリンピックの選手と同様に、複数の種目に出場する方も多いようです。身体の状態によって、様々な方法で補助を受けて競技を行うパラ水泳ですので、そういった周囲の補助の多様さにも、ぜひご注目ください。

陸上

・MANGLIWAN Jerrold Pete(Athletics – Men’s 100m – T52、Men’s 400m – T52、Men’s 1500m – T52)

ジェロルドピート・マングリワン選手は、陸上男子100メートル(車いすT52)、陸上男子1500メートル(車いすT51、52)、陸上男子400メートル(車いすT52)に出場する選手です。ポリオ感染により麻痺を発症した方です。2016年夏季パラリンピックにも出場経験があり、ASEANパラゲームで金メダルを獲得するなど、国際大会でも優秀な成績を収めている選手です。

・ACEVEDA Jeanette(Athletics – Women’s Discus Throw – F11)

ジャネット・アセベダ選手は、陸上女子円盤投げ(視覚障がいF11)に出場する選手です。1997年からフィリピンのパラ代表チームに所属している、フィリピンパラスポーツの先駆者です。ASEANパラゲームで金メダルを獲るなど、国際大会でも優秀な成績を残していますが、意外にも、今回の東京がパラリンピック初出場だそうです。1971年生まれの現在50歳。競技年齢が高いと言われるパラスポーツでも、この年齢は驚異的ではないでしょうか。50歳にして初出場、ぜひ頑張っていただきたい選手です。

フィリピン選手団では、出発前に新型コロナウイルスに感染していたとして、パワーリフティングのアチェレ・ギオン選手が参加を取りやめています。無事に出場できたパラアスリートの皆さんには、ぜひご自身のベストを尽くして頑張っていただきたいです。皆さん、ぜひ応援をよろしくお願いいたします。

関連リンク

・ブログ:フィリピンのオリンピック出場選手を調べてみました!
・ブログ:フィリピン選手の快挙とバングラデシュ選手の紹介(オリンピック号外)