多様性のある雇用環境への取り組み ~シティコンピュータのミッションとビジョンから考える~
昨年に比べ、街には多くの人が溢れ、イルミネーションも幾分煌びやかに感じますね。
師走となり、2022年から2023年へのカウントダウンが始まりました。
新年にはその年の新しい目標を立てる方が多いですよね。せっかく目標を立てたのなら、それが達成できたのかを振り返ることがとても大切です。
ブログ担当者も今年のはじめに、一年の目標ややりたい事を十個ほど箇条書きしました。しかし、そのメモを手帳にずっと挟んだままです。この年末年始休暇の間に、目標達成できたかどうか今年一年を振り返り、その反省を踏まえて来年の新しい目標を掲げたいと思っています。
さて、今回の記事では、シティコンピュータのミッション(使命)・ビジョン(将来像)・バリュー(価値観)から、ミッションとビジョンを詳しく紹介します。そして、このミッションとビジョンにおいて共通した特徴である「多様性のある雇用環境」についてフォーカスし、実行した取り組みについてまとめました。
シティコンピュータのミッションとビジョン
みなさんは、ミッション・ビジョン・バリューについてご存じでしょうか。ミッション・ビジョン・バリューとは、企業の使命や将来像、価値観に基づいた行動指標の役割を明文化したものです。長期的な企業の活動において社員の判断軸となり、企業の持続的な成長のために必要な指針でもあります。ミッションとは企業が社会に対してなすべき事や使命、ビジョンは企業が目指すなるべき姿や将来像、バリューはそのために起こす行動や価値観を意味します。
シティコンピュータではミッション・ビジョン・バリューを、役員社員一同共有できる目標や価値観として重要視しています。そのため、ミッション・ビジョン・バリューを3年前から新たに設定し、社内浸透のために朝礼での唱和や、バリューについて社員同士で語り合うワークショップを開催してきました。更にこの夏、社内における掲示用ポスターを新たにデザインしました。シティコンピュータのミッション・ビジョンの内容と共に以下のポスター図をご覧ください。
ミッション
「世界中の人々の雇用環境の創出を通じ、心物(しんぶつ)両面の豊かな社会の実現。」
ビジョン
「豊かな雇用環境の創造企業 世界から愛され、世界から必要とされる企業を目指します」
このポスターでは、地球はミッションを達成するための舞台となる世界を表しています。その地球を起点として左から右へと広がる白地のデザインによって、ミッションからビジョンが存在していることがわかるようにしました。そして、ポスター下部にある町並みは、豊かな社会の実現を表しています。
シティコンピュータのミッションとビジョンは「世界中の人々の雇用環境を創出すること」が共通の要素です。私たちはこれまでBPOの雇用創出をはじめ、フィリピンやバングラデシュに拠点を設け、現地の人々に新たな雇用環境を提供してきました。
そして、事業のグローバル化という観点だけではなく、「世界中の人々の雇用環境を創出」するために、「多様性のある雇用環境」も意識しています。
その理由はシティコンピュータのビジョン「豊かな雇用環境の創造企業」から考えることができます。例えば、少し前までの日本における雇用環境は、様々な理由によって働きたくても働けないという方が多くいらっしゃいました。具体的には「障害があるために外に出られないから働くことができない」、「出産と育児のために働くことができない」といった理由です。シティコンピュータは、様々な状況下に置かれている、または個性や特徴をもっている方の希望に寄り添い、満足して働けるような「豊かな雇用環境」を創出することを目指しています。つまり、ビジョンにおける「豊かな雇用環境」は「多様性のある雇用環境」であるとも考えることができます。「多様性のある雇用環境」の創出はシティコンピュータにとって重要な使命(ミッション)と目標(ビジョン)達成するための重要な取り組みの一つなのです。
そこで、ミッション・ビジョンへのアプローチのひとつとしてその実例をご紹介したいと思います。
これまでの取り組みの実例
過去のブログ記事でもご紹介しましたが、シティコンピュータでは障がいのある方、外国籍の方でも、その方の希望やできることをヒアリング、それぞれにあった業務をお願いする取り組みを続けています。
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今年は更に新しい三つの取り組みがありましたのでご紹介したいと思います。
① 一般社団法人ダイバーシティネットワーク協会と「Kompis:コンピス」の設立
まず一つ目は、一般社団法人ダイバーシティネットワーク協会の立ち上げです。
ダイバーシティネットワーク協会は、シティコンピュータのグループ法人です。シティコンピュータ代表取締役社長・川原雅友が代表理事を務め、多様性(ダイバーシティ)の取り組みを進めるために設立した社団法人です。
また、ダイバーシティネットワーク協会は、7月に「Kompis:コンピス」という福祉サービス多機能事業所を福岡に開設しました。「Kompis:コンピス」は、就労移行支援事業と就労継続支援A型事業の福祉サービスを提供しています。この二つの事業は、障害のある方の就労を支援するサービスです。就労移行支援事業は、一般企業へ就職を希望する難病や障害のある方を対象とし、就職に必要なスキルを取得できるようにサポートします。また、就労継続支援A型事業は現時点で一般企業への就労が困難な方に対して、一定の支援がある職場を提供します。
データ入力をはじめとしたバックオフィス向けのアウトソーシング業務や人材派遣業務を行っているシティコンピュータは、この福祉サービス「Kompis:コンピス」と連動し、さまざまな企業や事業をつなげ、多様な雇用環境を提供できるよう努めています。
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② 難民に関する雇用の取り組み
二つ目は、難民申請している外国人の雇用に関する取り組みです。
シティコンピュータは今年の5月に、難民申請をしているNさんを採用しました。Nさんはコンゴ共和国出身のITエンジニアです。母国で難民にならざるを得ない状況となり、日本に避難してきました。そして、難民支援団体を通し、シティコンピュータへ就職が決定しました。Nさんは現在、エンジニアとしてコーポレートサイトやサービスサイトなどの開発をしています。
このシティコンピュータの難民雇用に対する取り組みは、ウクライナ難民支援の時事的な話題と相まって注目され、いくつかのメディアから取材依頼がありました。そして、YouTubeの配信番組やテレビ番組などで紹介されました。
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③ 「外国人専門の転職エージェントBluee(ブルー)」による外国人の転職支援
最後に、シティコンピュータの新事業である、外国籍の方に向けた転職エージェントBlueeを紹介します。Blueeは、外国に籍を持つものづくりやエンジニア職の転職を希望する方をサポートします。
今日の日本では、外国人労働者の転職は困難な現状です。例えば、特定技能や技能実習制度によって来日し就労している外国籍の方は、在留期間が限られています。このまま日本で働きたいという気持ちがあっても、次の就職先が決まらないとビザの取得が難しく、在留期間が終了した場合は帰国しなければなりません。日本の転職にまつわる情報や知識も乏しく、日本語の理解があまり上手くできない外国籍の方にとって、転職はハードルが高く感じられます。また、確かな技術力があるにも関わらず、転職先を早く決めたいという理由だけで、自分の技術力や能力に対して適正ではない職場に就職を決めてしまう方も多いです。
このように日本での転職にお困りの外国籍の方をサポートするのがBlueeです。一人でも多くの外国籍の方が日本で自分の希望に沿った転職を実現するためにBlueeは全力でサポートしています。
外国人専門の転職エージェントBluee(ブルー)には、さまざまな分野で即戦力となる外国人人材が数多く登録しています。外国人人材の採用は企業の人材不足を解消するだけでなく、様々なバックグラウンドをもつ人材が集まることで新しい視点やアイデアが生まれ、競争力の強化にもつながります。
とはいえ、外国人を雇用する際には日本人と異なり、在留資格の確認や必要書類の準備など煩雑な手続きが伴うもの。「外国人を採用したいけど何から手を付けていいかわからない」という場合は、是非Blueeにご相談ください。
外国人にとって魅力的な求人情報の作成や各種手続き、採用後のケアまで、採用企業様を専門のコンサルタントがフルサポートいたします。
優秀な外国人を採用したいという場合は、Blueeへぜひ一度ご相談ください。
まとめ
今回の記事では、改めてシティコンピュータのミッション・ビジョン・バリューの中からミッションとビジョンにフォーカスし、「多様性のある雇用環境」についてお伝えしてきました。
シティコンピュータはこの10月で35期を迎えました。お客様に求められるサービスを提供することによってシティコンピュータは35年、実績を積みながら世界へ羽ばたく企業へと成長してきました。今後も成長を止めないためには、時代の変化に柔軟に対応し、お客様に求められる企業であり続けることだと実感しています。
多様性(ダイバーシティ)のある社会を実現させる取り組みとは、まさに現代社会の抱えている課題です。これまでの取り組みに限らず、更に多様性のある雇用環境を創出することで「世界から愛され、世界に必要とされる企業」を目指したいと思います。