【社員参加企画】シティの窓辺から~ITサービスMさんに訊く~
3月も後半になり、先日は、はかま姿の女性を見かけました。卒業式のシーズンですね。
大規模な式を行わない大学も多いようですが、それでも少しずつ以前のような行事も復活しているのでしょうか。コロナ禍が早く終息してくれるように願います。
さて、今回は数か月ぶりに、シティコンピュータの社員をご紹介する社員参加企画です。今回ご紹介するのは、2月に入社されたばかりのMさん。経営管理部のITサービスに所属しています。Mさんは障がい者手帳をお持ちの方なのですが、シティコンピュータでは、他の社員の方と同じように、同じ条件で働いていらっしゃいます。
障がい者雇用? いいえ、一般の方と同じ雇用です!
Q.入社したきっかけを教えてください
A. ヘルプデスク業務ができる仕事を希望して探していたところ、シティコンピュータに出会いました。それまで、障がいがあっても仕事の内容によっては他の方と同様に働けると説明をしていたのですが、理解していただける会社はありませんでした。
シティコンピュータは、障がいについて理解のある会社で、メール対応でヘルプデスク業務ができるということで、入社することになりました。外国籍の方が働いている会社なので、障がいのある自分も受け入れてもらいやすい環境だったのだと思います。
障がい者手帳はありますが、他の社員の方と同じ条件での雇用です。他の会社では、同じような仕事でも、障がい者雇用だと賃金が低いことがあると聞いていたので、シティコンピュータではそういったことがなく、同じように働ける方は全く同じ条件で雇用してもらえるので、魅力だと感じています。
Q.障がい者手帳をお持ちなのですね。差し支えなければ、どのような障がいですか?
A. 7年前に脳腫瘍の手術を受けました。3回開頭して38時間くらいかかりました。脳幹近くに5cm大の腫瘍ができ、医師も初めて見るサイズとのことですが、難儀したものの無事に摘出されました。しかし、言語中枢が傷ついてしまい、言葉を話すことが大変になりました。
聞いたことはもちろん理解できていますし、伝えたい内容も頭ではしっかり考えられているのですが、その内容をうまく発声することができません。手術後すぐよりは言葉も出やすいですが、それでもまだまだ話すことはゆっくりです。外国籍の日本語を勉強中の社員と一緒に会話をしていて、ちょうど良いくらいの早さです。
ちなみに、手帳は、言葉とは別の体幹の障がいで取得しています。言葉では手帳交付が難しいと判断されました。言葉の方が困っているのですけどね。
Q.働くにあたり、何か配慮を受けていますか?
A. 体幹の手帳交付の特性として、長時間の歩行が困難、体が動かしづらいことなのですが、業務を行う上ではそこまで支障はありません。手帳を取得できなかった言語障がいの方が、影響が大きいと思います。ただそれも、話すことが不得意であることを理解していただきたいという程度で、なにか特別な配慮が必要ということはありません。
一つ心配な事は、話していない時は普通の見た目なのに、話すと障がいがあると分かるので、余計に「この人大丈夫かな?」と思われてしまうのだという事です。実際に、転職活動の時には大変苦労しました。特に、ヘルプデスク業務を希望していたので、他の企業では発話の必要な業務があることが多く、なかなか就職には至りませんでした。もっと見た目から分かる障がいであれば違ったのかもしれませんが、中途半端な立ち位置で難しいです。
今回、面接でもいつも通りゆっくり話していたのですが、ご縁をいただけて嬉しいです。
実際に入社してみて…
Q.入社早々、嬉しいことがあったそうですね。どのようなことですか?
A. 入社後、朝礼で社長から新入社員として紹介をされたのですが、その時に社長が「ちょっと話がゆっくりの方だから、聞き取りにくいことがあるかもしれないけれど理解してね」と、障がい者ではなく、例えば外国籍の方で日本語が不得意だからフォローしてあげてねというような感覚で説明してくださって、とても嬉しかったです。
障がい者だからと特別視するのではなく、一人ひとりの個性のように考えていただけていることが分かりました。
Q.業務はどのような内容ですか?
A. ITサービスという部署にいて、ヘルプデスク業務や社内SEとして働いています。社内に導入しているサービスの便利な使い方をお知らせしたり、社員の方が困っている時に解決策を提示したりする仕事です。
Q.実際に働いてみて、いかがですか? 働きやすいですか?
A. ITサービスに所属している人は色々な拠点にいるのですが、私のいる東京本社では、日本語勉強中の外国籍のPさんと2人だけで働いています。互いに言葉がゆっくりの者同士、助け合って業務にあたっています。最近はPさんのメールを送信前に添削したりもしています。
私の状況をどこまで理解いただけるか不安な面もあったのですが、皆さん優しく、作業しやすい環境で、働きやすいと思います。
Q.入社してみて、シティコンピュータの魅力だと感じることは何ですか?
A. 自分の経験が生かせる、意見の言いやすい環境だと思います。役員の方とも風通しが良いですね。社内の色々なところにいらっしゃいますし、話しかけやすい雰囲気でフラットな社風だと思います。
夢は大きく、会社のみんなから頼られる存在になりたい!
Q.シティコンピュータでどのようなことをしたいですか?
A. まずはヘルプデスク担当として、Mさんに訊いたら大丈夫と会社の皆さんに思っていただけるような、頼られる存在になりたいと思っています。しっかり対応してもらえて、訊きやすいなと思っていただければ嬉しいです。
Q.シティコンピュータで叶えたい夢はありますか?
A. 「障がい者なのに管理職!」を目指したいと思います。幸い、障がいの程度も軽く、一般社員と同じように働くことができますし、シティコンピュータのような会社であれば、可能なのではと思っています。まずは、皆さんのお役に立てるように、少しずつ頑張っていきたいと思います。
ブログ担当の「障がい者の視点からの」所感
障がい者なのに管理職という夢をうかがって、同じ障がい者として、とても嬉しく思いました。障がい者だからと諦めてしまうことも多いと思いますが、シティコンピュータは、諦めなくても良い雰囲気があります。一般の方と同じに働けるなら同じ条件で、同一労働同一賃金という考え方からは、ある種当たり前であって欲しいと思うのですが、こと障がい者に関しては、それが通らない現実があります。そんな中、例外なく同じ条件でと言ってもらえることは、とても得難いことだと感じます。シティコンピュータで働けて誇らしいなと感じた今回のインタビューでした。
日常業務をこなしながら事務局の運営を行うことは、社員にとって大きな負担となります。データ入力やレポート作成といった正確性が求めれられるタスクや、個人情報の取り扱いのように専門的な知識を必要とする業務も多いため、対応できる社員も限られてしまいます。
自社のリソースだけでこうした業務に対応するのが難しいと感じたら、シティコンピュータへご相談ください。
シティコンピュータはBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)の分野で35年以上の実績があり、蓄積されたノウハウと提案力で、あらゆるニーズにお応えいたします。自社でDXセンターも所有しており、大規模な事務局運営もスムーズに対応可能。
信頼できる事務局運営サービスをお探しの場合は、ぜひシティコンピュータにお気軽にお問合せください。